世田谷
パリの空の下にて。
雪なので狙い目かと思いましたが同じ考えの方が多かったようで、朝には満杯だったらしいショーケースも棚も午後はとってもさびしい状態でした。
林檎のシュトゥルーデルを出すと聞き、フランス菓子しか作らないのじゃなかったのか?と思いましたが、パリでもオリジナルのウィーンものよりも洗練された形で作られているとか。
このパターンはアントワネットの伝えた菓子パンをはじめ、よくあるようなのですね。
そうすると、虎屋の和菓子もやはりフランス菓子になる日が来るのでしょうか。
名前もフランス風に?
シュトルーデル・オ・ポンム480円
薄い生地はパリパリすぎずしっとり感もあり、好みのタイプでした。
以前食べて気に入った柔らかい生地のシュトルーデルは、オテル・ド・スズキのもので、それはもっと真っ白でごく浅い焼き加減でしたが、こちらのはしっかりと焼いてあり香ばしさもありました。
生地の割合はそれほど多くない感じで、中身がぎっしりでした。
やはり林檎はお菓子を作るのにとても向いているのでしょうね。
これまでこのお店の林檎のお菓子はいろいろ食べましたが、どれも違った魅力です。
今回はシナモンがしっかりと効いた林檎にナッツやレーズンの食感がとても楽しく、林檎の美味しさに加えてより複雑な味わいのフィリングになっているようでした。
やはり、林檎そのものも素晴らしいのでしょうね。
困難なことがあった時に、逆にそれをバネにして本来以上のものにしてしまうというのは、並大抵に出来ることではないことでしょうけれど、その気持ちだけでもあらゆる場面で見習いたいことです。
パン・ド・ミ・セーグル600円
とても久しぶりに食べました。今回は焼かずに。
ライ麦でありながらこのリッチでしっとりとした生地は本当に貴重に思います。
ゴルゴンゾーラとりんごの由美リュスティック240円
中身がとても可愛いですね。
林檎の甘さとゴルゴンゾーラチーズの塩加減がよい感じ。
モチモチの生地はバケットと甲乙つけ難く素晴らしいです。
ベニエ500円
揚げた時、油がしみこまない生地とは!
いったいどういう仕組みになっているのでしょう?
いくらでも食べられそうですが、とはいえ「ますくベニエ」というホールサイズを注文する勇気は無いかもです。