世田谷、上馬のパリの空の下にて。
3月から販売されている
いつものフレジエですが、当初からこれまで食べたクレーム・ムースリーヌcrème mousselineとは違っていると思いました。
かなり軽い感じで、あくまでも濃い味の苺を引き立てるクリームだと思っていましたが、深く追求せずにただ美味しいと思って食べていました。
フレジエ・アンシエンヌFraisier Ancienne600円
ところが今回のフレジェは、バタークリーム(crème au beurre)を水分が完全に混ざった状態にした古典的なムースリーヌにしたとのことで、これまでのものはあえて分離ぎりぎりの浅い混ぜ方によって軽さが出た、フランスでも新しいタイプだったと知りました。
見た目ではあまり分かりませんでしたが、食べてみると今回はいつものよりは重めの濃厚なクリームで、甘さもより感じられるようでした。
濃厚ながらも口どけはとても良く、一般のフレジエでメインの味となりがちな各クリームと比較してみても格段に好みでした。(ピスターシュ味の中では特に)
前回の苺が主役のフレジエに比べると、今回も苺は大きくとても濃い甘酸っぱさながら、クリームもそれに迫る主張がある感じだと思いました。
そして今回はなぜかジェノワーズ・オ・ザマンドgenooise aux almandが、とても味わい深く感じました。
普段のフレジェとどちらが好みか迷うので、また普段のも食べて見なくてはなりませんが(笑)今回の方が、生地、クリーム、苺のバランスが良く、特に日本のフレジェを食べ慣れている場合には評価は高くなるのかもしれません。
でも、これを先に出されなかったことには何か意味があるのでしょうね。